5日目    ベナレス - アグラ






  5日目 アグラ城とタージ・マハル

  霧に浮かぶタージ・マハル

  朝食前に、タージ・マハルの対岸から朝日に映えるタージ・マハルの姿を見ようと、バスで6:00出発、現地に行くが霧が深く何も見えない。しばらく待ったがまるで霧が晴れて来ないので諦めて帰る。途中まで来たところ、ぼんやり霧に浮かぶタージ・マハルの姿が見えてきた。バスを降り、蜃気楼のように浮かぶタージ・マハルの姿を初めて見る。幻想的なその姿は、この後、真近で見ることになっているタージ・マハルに期待を持たせるには十分だった。一旦ホテルに戻り、朝食を摂る。今日は一日アグラ市内の観光だ。

 
  豪壮なお城
    初めアグラ城に行く。このお城は、権力者アクバルにより造られた巨大で豪華な城である。特に大理石をふんだんに使った豪壮な建物で、現在の資産価値を考えたら目の眩むようなものである筈。シャージャハーンがタージ・マハルを建てた後、息子によってこの城に幽閉されたとあるが、どんなところに幽閉され、どんな思いで生涯を送ったのか・・・ 

 
  圧倒的な量感で迫ってくる
 
  アグラ城の後は、いよいよタージ・マハルへ向かう。
タージ・マハルに行くには、やはりそれらしい服装でということで、途中貸衣裳屋さんに寄り、上着、ズボン、帽子はシャージャハーンの姿に、そして女性は優雅なサリーに着替えタージ・マハルに向かう。門を入ると庭園のはるか向こうに、あの写真通りのタージ・マハルが見えてきた。歩いて近づいて行くと、想像以上に大きな白亜の建物が目の前に迫って来る。

  タージ・マハルは霊廟

 タージ・マハルはムガル皇帝シャー・ジャハーンの最愛の妃ムムターズ・マハルの為に建てられた大理石の巨大な霊廟である。 基壇の大きさは95m四方、本体は57m四方、高さ67m、四隅のミナレット(塔)の高さ43m。完璧なシンメトリーで建てられている。すべて大理石で造られ、世界中から職人が呼び集められ、22年の歳月を要し、天文学的費用を費やし1653年完成した。 

  

  
  
  一日3万人の観光客が

  中央ドームの真下に二つの棺が置かれ、王と王妃が眠っている筈ではあるが、観光客の数も大変なもので、次から次へと押し寄せる人の波で、大理石の棺をチラリと見ただけだった。ガイドさんによると一日平均3万人位のお客さんが来るとのこと。
 帰り際に、タージ・マハルを背景に、シャージャハーンやサリーの姿で記念写真を撮り、昼食後一旦ホテルに戻る。

 
 夕日に映えるタージ・マハル


 夕方はタージ・マハルを望むカフェで、チャイを飲みながら夕景鑑賞をする。天気が良く、夕日に映えるタージ・マハルの写真が撮れるかと期待していたが、少し雲が多く、残念ながら期待通りにはいかなかった。

  

  華麗なショーを見に行く

 その後私たち3人はショー見学。内容はタージ・マハルを造ったムガル帝国第5代皇帝シャージャハーンと、若くして死んだ愛妃ムムターズ・マハルの愛の物語を、艶やかな踊りをふんだんに盛り込み作り上げている。そして愛妃の死後、その死を悲しんで、国力を上げて巨大な墓を作り上げた経緯をミュージカル風にしたものである。すべて予約席で、世界各国からの国際色豊かなお客さんたちで座席は満員だった。大変驚かされたのは、各座席にイヤホーンがあり、同時通訳のように言語を選んで聞けることだった。観覧後ホテルに戻りゆっくり夕食を摂る。 

     
    アグラのバザール、果物市場     ヤムナー河の対岸から見るタージ・マハル 
     
     
アグラ城 、薄く大理石に彫り込んであるので
        明かりが見える
        アグラ城、一般謁見の間
     
     
  アグラ城、大理石に埋め込んだ装飾        門の前からタージ・マハルを見る 
     
     
  門を入ってからタージ・マハルを写す          基壇の上から門を見る 
     
     
   タージ・マハル正面真近で見る         壁には掘り込みの彫刻が
     
     
    基壇の上からヤムナー河を望む         基壇の正面から門を写す 
     
     
      圧倒的な重量感に驚きます         持ち帰りは出来ません!
     
      
 コーヒーを飲んでいると野生のインコが      タージ・マハルを背景にシャー・ジャ
   ハーンの姿で