ペ ル ー の 歴 史 






ペルーの歴史

インカ文明はプレ・インカの集大成

 ペルーと言えばインカがすぐ浮かびますが、インカ文明はプレ・インカ(インカ以前の文明)の集大成として、知恵や技術が引き継がれ、巨大な帝国の文化として発展していったものです。

 プレ・インカ

○ チャビン文化(紀元前1000年頃~紀元前500年頃)

 ペルーの北部地区で発展。遺跡は石を積み重ねて造られ、神殿内にはジャガ ーやヘビなどを神格化したレリーフが残る。

○ ティワナク文化(紀元前200年頃~1200年頃)

 ティティカカ湖を中心とする高地で生まれ発展した。インカの巨石文化の基礎と なったと言われる。

○ モチェ文化(紀元前後~700年頃)

 ペルーの北部地区モチェ谷を中心に発展、アドベレンガを使った巨大なピラミッドを多数建設、写実的な土器が特徴。

○ ワリ文化(500年頃~900年頃)

 道路整備や都市による統治は、後のインカ帝国に引き継がれる。

○ ナスカ文化(紀元前後~800年頃)

 海岸地方に広がる砂漠地帯で発展、遠くアンデスから水を引いた優れた灌漑技術を持っていた。

○ シカン文化(850年頃~1100年頃)

 北部海岸地方で発展、黄金の加工技術に優れており、数多くの黄金製品などが発掘されている。

○ チムー王国(1100年頃~1500年頃)

 北海岸一帯700kmにわたって勢力を及ぼしたプレ・インカ最大の王国。インカ帝国にあった黄金は、ほとんどがこのチムー王国の技術により生み出されたとされている。インカ帝国に征服されて消滅した。

○ インカ帝国(1450年頃~1532年)

 クスコあたりの高地に暮らしていた一つの部族が、周囲の部族を統合しながら次第に勢力を強め、1450年頃太陽を神とする王政国家インカ帝国を建国。最盛期の1500年頃には、北は現在のコロンビアから、南はアルゼンチンやチリ北部まで、南北4000kmを支配する大帝国となった。1533年スペインの征服者ピサロにより、インカ帝国最後の皇帝アタワルパが処刑され事実上滅亡した。

○ 1542年 スペインの植民地となり、これ以降19世紀初頭まで、スペインの圧政に苦しむ。

○ 1821年 ペルー共和国として独立。

○ 1899年 第1次日本人移民がカジャオ港に到着。

○ 1990年 アルベルト・フジモリ氏日系人として初めて大統領に就任。

○ 1996年12月 ペルー大使公邸事件起きる。

○ 2001年 アレハンドロ・トレド氏大統領に就任。

○ 2011年 オリャンタ・ウマラ・タッソ氏がフジモリ元大統領の長女ケイコ・フジモリ氏を破り大統領に就任。

○ 2016年4月 ペドロ・パブロ・クチンスキー氏が0.24%の僅差でケイコ・フジモリ氏を破り、大統領に就任する。

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