12月15日(13日目) ウエリントン


  
 パラダイスのようなローズガーデンでコーヒーを飲む


今日は朝から曇り模様であったが、次第に晴れ間も出てきた。日差しが強くなりそうなので日焼け止めクリームを塗り、歩いてケーブルカーへ向かう。ケーブルカーに乗ろうとしてウロウロしていると、受付けの青年がどういう訳か搭乗券無しで乗せてくれた。どうしてだろう? そんなに物欲しそうな顔をしていなかった筈だが・・・。

頂上に着くと一つの大きな町がある。高台の住宅地と言う感じだ。ここまで来るには勿論車道もあるが、ふだん街との行き来は、このケーブルカーを利用しているらしい。

終点の駅にある展望台からは港が一望できる。せっかくの眺望なので、三脚を使い景色をバックに自分を写してみる。ここにはケーブルカーに関係する博物館や喫茶店、お土産屋さんもありなかなかいい所だ。しかし土曜日なのに時間がまだ早いせいか閑散としている。

帰りをどうするか迷ったけれど、時間もあることなので結局歩いて降りることにした。そしてこれは正解であった。なにしろ世界中の木や花がいたるところにあり、今を盛りと咲き誇っている。その他にも数多くの珍しい植物が自然に近い状態で植えてあった。

途中子供の遊園地、鴨などがたくさん泳いでいる池等、周囲の自然に馴染んだ居心地のいい植物園であった。特に途中にあるロ−ズガーデンは、さまざまなバラが咲き誇っており、多くの人たちが花を見たり、食事をしたり、コーヒーを飲んだり、まさに楽園そのものだった。本当にいいところだ。

このローズガーデンでコーヒーを飲み、一旦宿舎に帰る。かなり歩いたので少し横になり休憩する。その後オリエンタル・ベイ近くの「国立博物館テ・パパ」に行き、たっぷり時間をかけて見る。施設も展示の仕方も斬新でモダンな感じはするが、展示品の印象が少し薄いなァという感じを持ちながら外へ出る。

そこからゆっくりと港の周辺やさまざまなモニュメント、魚釣りの人たち、観光客、恋人たちを見ながら街に入り、お土産のチョコレートを買う。何か気のきいたものをと考えて探しても何故チョコレートなのか自分であきれる。このウエリントンの街は、ゆっくり歩いて充分回れる範囲にあるので、大変都合がよく、歩きやすい街だ。

少し早かったが宿舎に帰り、昨日から気にかかっていた玄関横にあるバーで黒ビールをジョッキ2杯飲む。ここはビールの提供の他、NZやオーストラリア、香港の競馬中継をテレビでやっており、お客さんが馬券を買っている。見ているとほとんどの人は当たっていない。またゲーム機が置いてあり二人のカップルがゲームに興じていた。一人は風邪が吹けば飛ぶような細い男。一人は体重140,50kgは優にあるおばさん。掛けている丸い椅子が腰の肉で完全に覆われ、椅子が悲鳴を上げている。かなり長時間やっていた。勝っている様子はほとんど無い。

ビールのつまみが無いので2杯で終わりにし、昨日のストアに行きビンビール2本と、鳥のから揚げ、サーモンとアボガドの寿司を買い、シャワーの後また立ったまま食べる。明日は5:30に起き7:35の列車に乗らなければならない。


展望台からウエリントンの街が一望できる 下山途中さまざまな花が咲いていました
子供がハトやカモと遊んでいる ローズガーデンにて
ローズガーデン ローズガーデン
港は巨大なモニュメントと一体でした 魚釣りを楽しむ家族連れ
昼のひと時 ボートが数多く係留されていました
対岸の景色 一人本を読む女性、絵になります。