12月16日(14日目) ウエリントンー列車ーオークランド |
青年海外協力隊の青年とビールを飲む 今日はNZ旅行最後となる列車の旅だ。ウエリントンを朝7:25に出発、オークランドは夕方7:20着。丁度12時間の列車だけの長旅である。列車に乗り遅れると一巻の終わりになるので、5時前から起き身支度をする。 ![]() 一昨日買っておいたパンを、水だけで腹に流し込み朝食を終える。駅はこの宿舎の目の前にあるので、あわてることは無いのだが、チェックアウトを終え、6:50頃昨日確認しておいた「the Overlander」(列車の名前)の窓口に行くと、7〜8人の人がすでに並んでいた。 窓口には7:00チェックインと書いてある。駅員らしき人がオークランドまでかと聞いてきたのでそうだと言うと、大きな荷物は預かりオークランドで渡すと言う。そしてタグ(荷札)を渡してくれた。 一人日本人らしき人が、ヒゲも剃らないでバックパッカースタイルで並んでいる。どうもこの列車に乗るらしい。 ![]() 列車は全部で5両編成、一番前が機関車、2両目が荷物を積み込む車両、人が乗るのは3,4,5両目の3両だけだ。窓口の女性が予約票に「Carrige A 4D」と書いてくれた。これが座席指定らしい。最後尾の展望車だ。乗客は全員でほぼ30人くらいしかいない。A車両だけに人がいて、B車両はガラ空き。C車両は食堂車、と言ってもサンドイッチなどの食べ物を販売するだけの車両だ。 ふと気がつくと、ホームの隣の道路を人が歩いたり車が走っている。そう言えば改札口が無かった! 日本の駅構内とはかなり違う。 ![]() 7:30に列車は動き出したが、窓から見える景色は、ただひたすら草原である。町らしき小じんまりした集落もたまにはあるが、牛と羊と草原。林もたまには見かけるが、牧場に数本の木が申し訳程度に立っているだけ。イギリス人はよくもまあこんなに木を切り倒し草原だけにしてしまったものだ。多くの木はイギリスの高級家具や建物になったに違いない。植林もほとんどされている風はない。ネイピアに行く途中植林した様子が伺えた程度だ。ひたすら草原、草原、草原。オークランドまでほとんどはこんなようなものだった。 ![]() 丁度中間地点のナショナルパーク(直ぐ近くにトンガリロ国立公園がある)で45分間の休憩があったが、せっかく列車から見えていた綺麗な山の姿が、町や木立であまり見えない。期待していただけに、もっといいポイントで休憩時間を取ればいいものをと思う。 この休憩時間が終わり、列車が動き出してから日本人らしき人に話しかけてみる。やはり日本人だった。ウエリントンでも同じ宿舎、そして今日の宿舎も同じ所と言う。今日もし暇だったら宿舎の近くで一杯どうですかと言うとOK。 ![]() オークランドに到着後、早速宿舎に荷物を置いてから、港の近くのバーに出かける。名前は山田さんといい富山県出身らしい。現在フィジーで青年海外協力隊の一員として、現地の人に自動車整備の知識を教えているらしい。 36歳で独身と言う。フィジーの女性はどうですかと言うと、絶対駄目だと言う。やはり日本の女性が一番だと言う。細かい理由はわからないがやはり性に合わないらしい。学校で教えていても、その意欲の無さにあきれて疲れてきているようだ。隊員の中には精神的に参ってしまい帰国する人たちも少なからずいるようだ。 自分は来年の4月までの任期(あと4ヶ月)なので、帰ってからも報告書等のまとめや、帰国準備で結構忙しいらしい。 彼は日本を離れてから日本の本をよく読むようになり、外国から日本のことについて客観的に考えるようになったと言う。特にこのところ「武士道」や「二つの祖国」を読み感銘を受けたと言う。 少し酒に弱いが、まじめで真摯な態度に感心した。帰国しても立派な日本人になれると思う。ここでNZに来て始めて名刺を交換する。長い時間話していたが、何も食べないまま宿舎に帰り、シャワーを浴びそのまま寝る。 |
![]() |
![]() |
|
列車の内部 | 車窓からMt.ルアペフ(2792m)を見る、ここには大きなスキー場がある | |
![]() |
![]() |
|
トンガリロ国立公園ナショナルパーク駅前から撮影 | ひたすら草原が続く |
![]() |
![]() |