まえがき (3)ニュージーランドの印象
近代的な大都市オークランドを抜けると、ただひたすら緑のジュータンを敷き詰めたような草原、また草原。日本の場合ところどころに小都市が点在しておりますがこの北島にはそれがあまり見られません。


本や博物館の資料では、以前はこの島を立派な木が覆っていたようですが、イギリス人が入って来てからは、ほとんどの木を伐採し、本国の家や、家具、船等の材料として使い、牛や羊の牧場に変えていったようです。タウポの地熱発電所見た目の感じでは80%から90%位は牧場になっています。車で移動中、中部から南部にかけて、未だにかなり広範囲に森林を伐採し、牧場に変えている所を数多く見かけました。思わずうなってしまうほどでした。


ただこれほど草原が多いのに、崖崩れのような土がむき出しになっているところがほとんど無く、降った雨を処理する排水路のようなものも余り見かけませんでした。雨がそれほど少ないわけでは無いの不思議に思いました。


非常にびっくりしたのは、旅の前半はずーっと雨で、私は外出にはヤッケを着ていましたが、現地の人は、半袖、短パン、そして素足にはビーチサンダル。軽装と言うより、真夏のスタイルでした。ネイピアにて 学生たちそれに輪をかけて驚いたのは、帰りの飛行機の中で、Tシャツ姿で平気なNZの人を何人も見かけたことでした(行きのこの飛行機で私は毛布2枚を掛けても寒さで震え、風邪を引いてしまいました)。慣れているのか、脂肪が厚いのかほとほと感心しました。


この国で目を見張ったのは、非常に太った人が多いということです。若い女性はスタイルも良く、颯爽と歩いているのですが、年齢が少しいくと、腰周りに肉がつき堂々たる恰幅から、さらに小錦並みの重量感で街を闊歩する女性をかなり見かけました。この国の女性はあまりダイエットには関心が無いようです。ネイピア アールデコ様式


また行く前にはほとんど関心が無かったのですが、郷に入っては郷に従えで、NZでは毎日のようにサンドイッチ(現地の人は、各種ある具を選び、自分の好みのものにして注文していました)を食べていましたが、日本に帰ってきて、日本の食べ物の豊富さ、彩り、料理法どれをとっても、こんなに豊かだったのかと、あらためて驚かされました。観光船で来た人たちで一杯のネイピアの町


画像1段目 タウポの地熱発電所
画像2段目 ネイピアの学生たち
画像3段目 ネイピアのアールデコ
      様式の建物
画像4段目 観光船で来た人たちで
      一杯のネイピアの町